ステージ:箱庭都市『伽槻市(TOGITSUKI CITY)』

こここでは当サイトの参加者:水-Miz-さんのオリジナルステージ・箱庭都市『伽槻市(TOGITSUKI CITY)』についての詳細をご説明します。

概要

○伽槻市

◆ 一応「市」という枠組みに入れられているが、住人は専ら「街」と呼ぶ。
「箱庭都市」という呼称は元は外の人々が使っていたものだが、外との繋がり、内から外への出入りが増えるに従って、その不便さを言い表す表現として市内でも定着した。

◇ ただし、街自体は非常に発展しているため、また、文化的価値のあるものも数多く残されているため、「揺り籠から墓場まで街を出る必要はない」などと言う住人も多い。

○交通

◆ 駅に停まる列車は全てローカル、ホームは地下。
高速道路も地下を走り抜け、その出入り口は一つという半閉鎖空間。
他の都市の住人が街の中に入るためのチェックは一応ないものの、よそ者は一目瞭然である。
(尤も、最近は幾分目立たなくなってきている)

◆ 市内の主な交通機関はバス、次いで路面電車である。
重要な産業としては、第一に観光、その他に漁業や教育などがある。
農業には不向きであり、唯一“城壁”で栽培されている花は外の街にも送っている。

○政治

◆ 市の政治を担うのは、市議会であるが、かつて箱庭都市を治めていた「領主」の末裔は今も尚重んじられている。
特に、権力者や老人ほど「領主様」と呼び、敬意を払っている。
また、老若男女問わず、「領主様に逆らってはならない」という市内の暗黙の了解が存在する。
これは誰もが無意識に口にするもので、伽槻市で生まれ育った者なら必ず一度は親類や教師などから教えられる。
しかしながら、一部の人々しか顔も知らない領主に関するそのルールは非常に漠然としており、老人もその祖父母から聞いた、など詳しくは誰も知らない。伝統として落ち着いている部分がある。

◇ 数々の都市伝説の中で最も有名で、信じる者も多いのがこの「領主」の先祖が魔女であった、という伝説である。
「伽槻市は魔女が造った」など、その都市伝説の真偽は定かではない。
しかし現在も「領主」と呼ばれるその子孫は、例外なくオーヴァード(一般的に魔女)である、と認知されている。

○宗教

◆ 恐らく領主の影響であろう、市の中心となっている宗教はカトリックであり、旧市街の中心には教会がある。
しかし現在の住人がそれほど宗教に関心があるかと言えばそうではなく、教会内も主日礼拝に顔馴染みが集まる程度のようだ。
また、旧市街の外れ、何故か領主の邸宅付近に神社が存在する。御神木として巨大な桜の木があるが、これもまた一般人にはあまり知られていない。
知られていない理由は、「領主の邸宅へ近づくのは恐れ多い」ことと住人が敬遠するためだろう。
市内で信仰されている特定の宗教は無いと言うが、無意識のレベルでの「領主信仰」は根付いていると言っても過言ではない。

○オーヴァードに関して

◆ オーヴァードの数は、多い。
しかし、市議会に認知されている組織はUGN支部1つ、FHセル1つの計2つである。
特にUGN支部は、在籍者も“伝書鳩-メルクリウス-”峡常 灯呂(かいじょう ひいろ)一人のみ。
そのため、UGNが関与しなければならない問題が生じた場合は市内のイリーガルや外のエージェントに協力を要請するのが常である。
一方FH側には通称「七つの子」という“まやかしの大空-レーヴェ-”香斎 風(かさい ふう)がリーダーを務めるセルが認知されている。
セルは表向き孤児院であり、そこで育ったチルドレンや出身エージェントなどが主に在籍しているようだ。
その他の組織に関してだが、UGN支部やFHセルを含め、これは認知されていない。

◇ UGNやFHといった組織の影響力が弱い理由は、単に政治の中心人物にオーヴァードが多く、独自の対処システム(後述)が組まれているため。
街の旧家にほどオーヴァードが多かったため、かつては表立っていたこのシステムだが、現在の市街地では逆にレネゲイドを知らない人の方が多くなった。
ゆえにシステムの方も、表立った対処ではなく秘密裏に処理する…という形に変わっている。
今ではレネゲイドは知る人ぞ知る存在となり、かつてのレネゲイド事件などはほぼ全てが都市伝説化した。

◇ 「認知されていない組織」の後ろ盾は、この街にはない。
専らの組織がこれに属するため、UGN伽槻市支部とFHセル“七つの子”が特別である、と考えるべきだろう。
この2つの組織はどうやら、市議会などにコネクションがあると思われる。
とは言え、彼らに対しても特別なバックアップなどはないようだが。

MAPガイド

◆ 伽槻市内は大きく5つに分けることができる。区分は以下の通り。

◇ 「旧市街」
街の東側一帯を指して言う。
広場を中心とし、煉瓦造りの役所や教会が建つ、という古い洋風の街並みをそのまま残しており、景観保護の規制が非常に厳しくかかっている。
市役所や大型の図書館、美術館などが集中した、現在でも政治と文化の中心を担う区域。
また、唯一の市立学校が存在する区域でもある。

◇ 「センター街」
駅前通りを中心とした街の西側。
規模は狭いものの、非常に発展した区域であり、技術の中心地となっている。
市民の生活も、現在は此処を中心としている。
「センター街」は「アンダー街」と比較した時の呼称だが、「旧市街」と比較して「新市街」と呼ばれることもある。

◇ 「アンダー街」
違法と合法の狭間。いわゆる非合法地域。
その存在は表向き「黙認されている」ということになっているが、アンダー街を統括しているのは“黒のキング”であるため、事実上、“白のキング”=市議会は容認していることになる。

◇ 「神の門」
「水路の街」とも言われ、水の上を人が歩く伽槻市外れの海辺の区域。
「神の門」という呼称の由来は、外界へ向けて開かれた地上で唯一の場所であるにも関わらず、その先に広がる海から楽に出入りできるのは(無論船の出入りはあるが)神か神の子(=魚)だけであるため。
それゆえ、駅の辺りを伽槻市では「人の門」と呼ぶこともある。
伽槻市の漁業を当然ながら一手に担っており、石造りの見事な街並みや水上に造られた硝子の道路などは観光地としても人気がある。

◇ 「城壁」
箱庭都市が箱庭たる所以の一つ、「天然の城壁」、自然区である。
街の外周の総称であるため、その範囲は広く、また曖昧。
人は殆ど済んでいないが、一角にはアミューズメントパークがあり、一角には花園があり、手付かずの自然があり……などの理由により、出入りは少なくない。
観光客よりも地元の人間が訪れる場所である。

◆ この他に、伽槻市には幾つかの「異界」に通じている場所があると言われている。
これもまた、非常に有名な都市伝説である。

ステージガイド

○詳細①:裏ネットワーク

◆ 伽槻市に秘密裏に敷かれている、レネゲイド関係の事件に対する独自の対処システム。
通称“裏ネットワーク”だが、殆どの関係者は“「合法」ネットワーク”と呼ぶ。

◆ 「白(ヴァイス)」と呼ばれる管理側と、「黒(シュヴァルツ)」と呼ばれる実務側に分けられた機密組織であり、それぞれ「白のキング」、「黒のキング」を頂点にした二本柱で成り立つ。
伽槻市では情報操作、各規制、隠滅、実際の処理までをこの関係者が行う。
彼らが市内においてUGN以上にスムーズに動ける理由は、「白のキング」が事実上の街のトップ、市議会長であり、片割れの「黒のキング」がアンダー街を統括している人物であるためだろう。

◆ “裏ネットワーク”は政治機関である。そのため、UGNやFHに事件の解決を委託することもある。
また、彼らは「領主」直属の機関でもあるため、何よりも「領主」の命令を第一に任務にあたる。
よって彼らが解決にあたらないレネゲイド事件も稀に見受けられる。
UGNが事件の解決にあたるのは此の場合が専らであり、その際“裏ネットワーク”は事件に一切関与しない。

◆ “裏ネットワーク”の存在は、一般人には認知されていない。
一握りのオーヴァードが存在を知る程度であり、オーヴァードと言えど、その構成員や活動についてはほぼ知らないのが現状である。

○詳細②:“領主様”

◆ 現在では、領主の子孫である兄妹を言う。
彼らの住む屋敷からは常に甘い香りが漂ってくることから、街では「お菓子の家の子」、「お菓子の家の領主様」などと呼ばれている。

◆ しかし、FHでは彼ら兄妹を“悪夢の創造主-グリム兄妹-”と呼び、特に兄を“魔女に囚われし者-ヘンゼル-”、妹を“傀儡魔女-グレーテル-”と呼んでいる。
最近、UGNの一部の人々もこの名を知るようになったようだが、両組織共、その兄妹の詳細は分かっておらず、共通して、文字通り「触らぬ神に祟りなし」だと口にしている。

◆ 一方、裏ネットワークでは妹のみ「ウサギ」と呼ぶ。
また、裏ネットワークは領主直属の組織だが、兄妹はネットワークの構成員ではない。

○詳細③:情報

◆ 「箱庭」と言えど、日本国内であるため全国ネットのニュースは普通に街を流れている。
ローカルな情報に関しては、伽槻市内に関するものと、首都圏のものが入手し易い。
よって日常生活において、伽槻市外の人物との情報格差が生じる事はほぼ無い、と言って良いだろう。

◆ 伽槻市内に関する情報だが、これは多少操作されている。
とは言え主な内容は日本国内や世界でUGNが行っているレネゲイド関係に対しての情報操作と変わらない。
伽槻市内ではこれを裏ネットワークの関係者が行っており、抹消や都市伝説化させている。

◆ 伽槻市における情報関係の総本山は、“チェスボード”と呼ばれる裏ネットワークのグレーゾーンの一つであり、そのトップもまた“チェス盤”と呼ばれる。
これは伽槻市における情報が彼一人の手の上に乗せられているという意味でもある。
“チェス盤”はネットワーク内では“ルーク”とされているが、“キング”に非常に近い発言権を持つため、白黒のキングの次位と言われる。
更には彼のみに従う部下もいるため、“チェス盤”は独立した一角を担っていると解釈される場合も多い。

◆ 伽槻市には流出を厳しく制限された情報が存在する。
“裏ネットワーク”の情報と“領主”に関係する一部の情報がそれであり、禁じられた情報を流出させた場合、厳しく罰せられる。

◆ 外部の情報に対する伽槻市内の人々の反応は、様々である。
まったく自分とは別世界の事と捉える人も居れば、外に憧れを抱き常にアンテナを張っている人もいる。
比較的多いのは、「全国」規模の情報について、「外界」の出来ごとと捉える人だろうか。
どちらにせよ伽槻市民は無意識に、箱庭の「内」と「外」を分けているようだ。

○レギュレーション

◆ このステージを利用する場合、GMが認めれば全てのルールブック・サプリメント付属のアイテムを利用して良い。
◆ このステージ用に作成したキャラクターを他のステージで使用する場合、“裏ネットワーク”、また“領主”関係の情報は機密とし、漏らさないよう注意する。
◆ このステージを利用する場合、GMは自由に施設・NPCを追加してよい。
◆ このページに追加設定したい施設・NPCなどがあれば水に相談してください。
◆ その他判断に困ることがあった場合はGMが適宜自由に決定して良い。

○特殊ワークス

◆ “白のピース”/“黒のピース”
“裏ネットワーク”のエージェント達である。
序列は基本的に、キング→クイーン→ルーク→ビショップ→ナイト→ポーンとチェスの駒の価値に準ずる。
(例外はチェスボードの“ルーク”。彼は事実上キングとほぼ同等の権力を持つ)
白は白のキングから、黒は黒のキングからそれぞれ指令を受けて任務にあたる。
その指令に関して、白と黒のピースの間はどれほど上下の差があっても不干渉が原則である。
が、「キング」と「チェス盤」はその限りではなく、どちらのピースにも干渉できる。

◇ PCは白または黒の“ポーン”のみワークスとして選択できる。
(カヴァーは不可。これは裏ネットワークが秘密裏に存在する組織ゆえである)
ワークスとして選択した場合、白ならばUGN、黒ならばFHの関連ワークス相当として扱う。
この場合、<情報:UGN>または<情報:FH>を<情報:伽槻市>に置き換えること。
また、白はUGN専用Dロイス、黒はFH専用Dロイスとアイテムの使用も可能とする。

○専用アイテム

◆ コネ:白のピース/黒のピース
種別:コネ
技能:〈情報:伽槻市〉
購入/常備化:購入不可/2
伽槻市の情報に通じた裏ネットワークのエージェント。
このアイテムはワークスが白または黒の“ポーン”でなければ取得できない。取得時に、所属に合わせて白/黒を選択すること。
<情報:伽槻市>の判定の達成値に+2する。

詳細情報

伽槻市パーソナリティーズ

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